ポンカンの花が満開

11年前他界した父の残したポンカン畑が大谷山にある。栽培面積は減らしたが今も、母と姉夫婦とで管理している。今は、ポンカンの花が満開だ。

地面は、雪が積もったように花びらで真っ白。桜の花も美しいがみかんの花びらに敷き詰められたポンカン園も美しい。収穫の喜びにも期待を膨らませる風景。今日は、幼木の花摘みに精をだした。花に行く栄養分を葉や根に行きわたらせ、木の成長を促すためである。この木が収穫期を迎えるのは、まだまだ先の話し。「早く大きくなれ」と木に呼びかけ、その頃を思い浮かべながら仕事に精をだした。
大谷山は、350年前、新田開発時の柴木取り山、昭和の初期、柑橘栽培のための開墾が始まり、今、段々畑が広がる。ここにも高齢化の波が押し寄せ、農家の殆どが70代、この世代が引退したら、また、昔の柴取り山に戻るのであろうか。山そのものも美しいが、綺麗に整備された段々畑も美しい、この風景を残すために平日はサラリーマン、土日は百姓をやっている。